認定看護師とは、特定の看護分野において、熟練した看護技術と知識を用いて水準の高い看護を実践すると同時に、看護現場における看護ケアの広がりと質の向上を図ることを目的に1997年に始まった「認定看護師制度」における資格です。
通常の看護師資格に加えて、さらに日本看護協会の定める教育機関で約半年間(600時間)を超える研修を受け、最終的な認定看護師認定審査に合格すると得られる資格です。
認定看護師の役割は大きく分けて3つあります
看護師3年目の時、ストーマを造設された患者様を担当した際に排泄物の漏れによる皮膚障害を起こし、知識不足から患者様に辛い思いをさせてしまいました。この患者様との出会いがきっかけでストーマケア・創傷ケアに興味をもち、2011年に資格を取得しました。当院のスキルアップ支援を活用し、自己研鑽に努めています。看護管理者となり患者様と直接接する機会は減りましたが、創傷ケア・ストーマケア・失禁ケアの分野に於いては各部署からの依頼があれば直接ケアを行い、スタッフ・患者指導を実践しています。
私はがん患者さんが多い病棟で働いていた経験があります。抗がん剤や放射線治療の副作用や、気持ちが落ち込んでいる患者さんに、どのように関わったらいいのか悩み、次第に「緩和ケア」に興味を持つようになりました。緩和ケアを専門的に勉強し、少しでもつらさを和らげることで、患者さんは治療に前向きに取り組んだり、自分らしい生活を送ったりできるようになることを学びました。薬の種類を考えたり、生活方法を考えたりして、がんの痛みが取れた患者さんから言われた「ありがとう。がんの痛みって取れるんだ!」という言葉は、ずっと私の宝物です。
認定看護師受講のきっかけは、鎮痛剤を増やしても増やしても疼痛緩和ができない終末期の患者様との出会いからでした。日々「この痛みがどうにかならないか、治療ができなくても尊厳をもって生きるためにできることはないか、医師に相談できたら」と悔やみ、自分が根拠を持ち相談できる、実践できる知識を持ちたいという思いからでした。研修の同期はもちろんいろいろな人の支えで資格取得16年目を迎えることができました。チームで関わり患者様ご家族に「ここにきて良かった」と思ってもらうことでやりがいを感じています。
今思えばこの患者様との出会いが緩和ケアへと導き、ここの緩和ケア病棟にたどり着いたのではないかと思いここで実践できる喜びを感じています。これから素敵な出会いがありますように。
私が緩和ケア認定看護師を目指したのは、日々の業務の中でがんの患者様と関わることが多く、がんの病状がすすんでいく中で患者様が孤独を感じること、そして痛みやきつさなどの症状に苦しんでいる場面をみかけ「看護師の私に何が出来るのだろうか」と悩んだことがきっかけでした。認定看護師の教育課程に進むにも葛藤がありましたが、やはり患者様やご家族の力になりたいという思いが強くありました。無事に資格取得出来たのは、自分の努力だけでなく自分の周りのサポートがあったからこそと強く感じています。
今私は緩和ケア病棟で症状に苦しむ患者様とご家族のために、看護師だから出来ることに注力し業務を行っています。「ここに来て良かった」「あなたが居てくれて良かった」と言葉をいただけることが今の自身のモチベーションにつながっています。
まだまだ悩むことも多いですが、スタッフの皆さんと一緒に成長していきたいと思っています。