社会医療法人長門莫記念会 長門記念病院

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お知らせ

長門理事長 年頭挨拶

明けましておめでとうございます。

 

皆様には、健やかな新春をお迎えのことと心からお慶び申し上げます。また、昨年中、当院に賜りました数々のご厚情とご支援に対しまして、職員一同心より御礼申し上げます。

 

昨年はロシアのウクライナ侵攻や新型コロナウイルスなどあまり明るい話題がありませんでしたが、11月から開催されたサッカーのワールドカップは、日本代表の活躍もあり大いに盛り上がりました。日本は目標のベスト8には届きませんでしたが、代表選手が着実に個の力をつけることで、チーム全体の実力が上がってきて、これまで以上に強豪国とも互角に戦えることを見せてくれました。

「職員一人一人がもう少しずつ頑張ればもっといい病院になる」と言われることがあります。まだまだ未熟な医療、介護、福祉グループですが、より良い病院、施設になるには組織として成長していくとともに、職員一人一人が少しずつ頑張って成長していくことも重要であると感じました。

 

昨年、病院は、血管造影室や形成外科や救急部を立ち上げ、新たな診療分野で飛躍的に成長できた1年でした。また、10月には新病棟の工事にも着工しました。新棟には、既存の回復期リハビリ病棟52床、療養病棟48床が移る予定で、新たに緩和ケア病棟14床も開設予定となっております。

緩和ケア病棟は、癌の患者さんに対応する病棟で、現在大分県では北部、中部、西部医療圏に緩和ケア病棟がありますが、南部医療圏には緩和ケア病棟がないため、緩和ケアを必要とする患者さん、家族のお役に立てればと考えております。

新棟は2024年3月の竣工を予定しています。工事期間中は騒音や駐車場などでご不便をおかけすると思いますが、ご理解、ご協力の程よろしくお願いします。

 

さて、新型コロナウイルスは発生から3年が過ぎましたが、未だに終息の見通しが立たず、昨年11月からの第8波で感染者が急増しております。病院や高齢者施設では感染対策を講じているにも関わらずに全国的にクラスターが多発しており、当グループでもクラスターの発生があり、皆様にご心配をおかけすることになり大変申し訳ございませんでした。

病院、施設では面会制限をお願いしておりますが、現在の感染状況からは新型コロナウイルスの侵入を防ぐことは極めて難しい状態です。どんなに感染対策を講じていても、入院患者さんや入所されている方は、マスク着用が困難な方も多く、クラスターの発生を防ぐことができません。

私たち医療、介護従事者は、この3年間は大人数での会食や結婚式の参加など感染リスクの高い行動については厳しく自粛をしてきましたが、子供さんからの家族内感染や経路不明で感染するスタッフが多くなっており、勤務できない職員も多く現場のスタッフはかなり疲弊しております。スタッフが少ない状況で感染者が増加する中、職員は一生懸命に感染対策を講じて、日々の業務にあたっていることを皆様にはご理解いただけければと思います。

 

なお、病院では発熱外来などで診察の待ち時間短縮のため、今年からAI問診を導入するように準備を進めております。来院前に問診入力をしていただくことで、待ち時間の短縮のみならず診療の質の向上にお役に立つと考えておりますので、運用開始の際には皆さまのご協力のほどよろしくお願いします。

 

さて、2023年の干支は「癸卯(みずのと・う)」で、「寒気が緩み、萌芽を促す年」と言われています。停滞した世の中に希望が芽吹き、花開く助走の年となり、コロナ禍以降、停滞し続けていた世の中に、そろそろ希望が芽吹く春がやってくるものと思われます。厳冬が去り春の兆しが訪れ、これからは今まで培われた実力が試される局面に入り、これまで積み重ねてきた自身の力が試される年でもあるため、最後まで諦めずに希望を持ち続けることが道を開く鍵になります。

皆さまに希望が芽吹く春が訪れることをお祈りし、私からの年頭のご挨拶とさせていただきます。

 

 

長門記念病院 理事長 長門 仁

 

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